本日のお奨め! Alone Again / Zsa Zsa Padilla

■オリジナルAORナンバーの名曲を数多くリリースしているフィリピン人アーティスト、カバーレコーディングも最高!
Zsa Zsa Padilla最新アルバムよりAlone Again

Alone Again Naturally(アローンアゲイン)のカバーを収録したZsa Zsa Padillaの最新アルバム「Beginnings」
1980年代以降、AORやブラックコンテンポラリーサウンドに影響を受けた作品を数多くリリースしているフィリピンポップス、オシャレでメロウ、ロマンティックな雰囲気が彼らの嗜好にぴったりなのでしょう、現在も多くのフィリピンオリジナルAORが生み出されていますが、カバーバージョンも抜群の歌唱力・表現力の彼ら(彼女ら)によってオリジナルを凌ぐクオリティでレコーディングされています。本日ピックアップするのはそんなフィリピン人シンガーによるAORカバーの中でも最も最近リリースされた傑作バージョンのAlone Again Naturally(アローンアゲイン)。原曲は言わずもがなのギルバートオサリバン。オリジナルのイメージが強すぎでなかなかカバーヒットが出ていない「ワンアンドオンリー」な名曲ですが、Zsa Zsa Padillaによってレコーディングされたこのバージョンは「セカンドオリジナル」といっていいくらいに素敵な作品に仕上がっています。6/8拍子のアコースティックアレンジに立ち上がりの良い音の粒の揃ったZsa Zsaのボーカルが堪らなく魅力的。
2013年にリリースした前作「Palagi」は亡き夫Dolphyへの思いを込めた1枚でしたが、今回の新作はアルバムタイトルも「Beginning」新しい恋人や家族に囲まれて生き生きとしているZsa Zsaのボーカルを堪能できます。Alone Againの他にもOne Hello, How Deep Is Your Loveがレコーディングされており、フィリピン人シンガーのフィルターを通した名曲は新たな魅力を伴ってリスナーの耳に届いてきます。

ちなみにこの曲でギターを弾いているのはPido Lalimarmo、彼は90年代のAORバンドArtstartのリーダーで一時Side Aバンドにも在籍、ソロアルバムがマニア垂涎の1枚となっているフィリピンAOR第一人者の一人です。