Misty Glass Window – by Artstart (Pido)

フィリピン産AORの名曲Misty Glass Windowを収録したArtstartのアルバム
フィリピン産AORの名曲Misty Glass Windowを収録したArtstartのアルバム
1990年代、フィリピンポップスが最も豊かな才能を輩出していた頃にリリースされた名盤から梅雨の季節にぴったりな1曲を…
1993年にAOR系バンドArtstartがリリースした唯一のアルバムからMisty Glass Window。
イントロのギターアルペジオからソプラノサックスのソロに至るまで、この曲を流すと部屋の湿度がぐんっと下がります。
涼やかでお洒落、ちょっと哀愁を帯びたメロディと弾きすぎない・吹きすぎない楽器のアレンジが最高、もしフィリピンポップスが当時もう少し知れ渡っていたなら間違いなく「AOR名曲の一つ」として世界中のリスナーに愛聴されていたと思われる名曲です。
後半でソプラノサックスのソロが入りますが、この頃アメリカのサックスプレイヤー、ケニーGがソプラノサックスをフィーチャーしたアルバムをリリースして大ヒット、テナー・アルトが用いられることの多かったポップソング界に旋風を巻き起こしていましたが、フュージョン系のミュージシャンである彼(ケニーG)のプレイに比べ今日取り上げたMisty Glass Windowに収録されているのは多分同じ調であるb管楽器テナーサックスをバンドメンバーとして主にプレイしているいわゆる「歌バン慣れした」奏者が吹いているのでしょう…非常にソウルフル。それでいてどこか涼しげな感触も伝わってくる名演です。


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