Morissette Amon 2年連続で釜山へ!フィリピンのエンターテインメントを鋭く分析している韓国のセンス

日本でもフィリピン映画が一般館で上映されるようになり、フィリピンのエンターテインメントがようやく紹介されつつありますが、アジア圏でフィリピンのエンターテインメントを積極的に紹介しているのが韓国。

海外の映画にも精通しているファンによれば、釜山で毎年行われている韓国で二番目の規模の「釜山国際映画祭」は上映作品の質が大変良いらしく、日本でもっとも大きな映画祭「東京国際映画祭」よりも見るべき作品が多いとわざわざ釜山へ足を運ぶ日本人も多いとか。
選定に当たるスタッフのセンスの良さが伺えます。
フィリピン映画に関して言えば、現在もっともアクティブなフィリピンの映画人がこぞって韓国を訪れ、ロケ地の共有や共同制作など具体的な話も進んでいるようです。

音楽に関しても韓国のアンテナは鋭く、2015年にソウルで開かれた大きなフェスティバル「One Asia Seoul Mega Concert」に当時フィリピン国内で爆発的人気だったジュリー・アンヌ・サン・ホセ(Julie Anne San Jose)を招聘、聴衆をアッと驚かせるステージを披露しています。

またそれよりも前、2007年には、フィリピン国内で新人コンテストに出場、ようやくフィリピンの一般の音楽ファンにもその実力が知れ渡りつつあった程度でまだまだ無名だったデビュー前のシャリース(現在はジェイク・ザイラス(Jake Zyrus)というステージネームで活躍)をいち早くアーティストとして迎え、韓国でもっとも視聴率の高かった人気音楽バラエティ「Star King」に出演。ソロの歌と韓国のトップアーティストとのデュエットパフォーマンスも実現させています。

この時の映像がきっかけでシャリースはアメリカへ呼ばれ、エレン・デジェネレスやオプラ・ウィンフリーら米国を代表するセレブリティの冠番組に出演、世界デビューの足がかりとなりました。

そして釜山で毎年行われている韓国最大の国際音楽祭「アジアソングフェスティバル」では古くは2007年のバービー・アルマルビス(Barbie Almalbis)や2008年のリヴァーマヤ(Rivermaya)などフィリピンで最も注目されていたポップロックアーティストを招聘、最近では2013年に人気no.1のアコースティックデュオM.Y.M.Pを、2014年にはフィリピンのR&Bクイーン カイラ(Kyla)、2016年には東南アジア各国で人気となったアコースティックシンガーのサブリナ(Sabrina)が出場しています。

そんな釜山のアジアソングフェスティバルに昨年フィリピン代表として出場したのがフィリピン最高のシンガー モリセット・アモン(Morissette Amon)
マライアキャリーを世界的なシンガーに育て上げた敏腕プロデューサーがフィリピン国内のコンサート(2018年2月開催)にも自費で赴くなど世界中の音楽関係者が注目しているモリセットですが、釜山で最高のパフォーマンスを披露、動画は世界中のリスナーに共有されています。

そしてモリセットは今年も釜山へ、10月3日に登場です。

モリセット・アモン(Morissette Amon)デビューアルバム:
Morissette Amon / Morissette
2015年Star music (Star records)

毎年注目のアーティストを招聘している韓国ですが、最も注目すべきはその人選。
無名でも実力があり将来ビッグスターになると思ったアーティスト シャリースや、フィリピンでCDの売り上げがダントツ1位だった超人気のジュリー・アンヌ・サン・ホセ、韓国でも人気の高いR&Bやアコースティックポップからフィリピンでそれらのジャンルのトップアーティストとして活躍しているシンガーをピンポイントで招聘、そして昨年、今年は世界的に注目を集めているモリセットを招聘しています。連続して同じアーティストを招聘するのは目新しさで選んでいるのではない証拠でもあります。

このように、韓国では実績や知名度だけでなく、今誰がアツイのか、誰を呼ぶべきなのか、十分に鋭く分析されています。
そこにはアーティストの実力を見る目をしっかり持っているのはもちろん、韓国国内の音楽事情やファンの動向を把握しつつファンの見たいアーティストだけでなく、彼らに良質な海外のサウンドを紹介して発見させる役割も踏まえた人選が行われるセンスのあるスタッフの存在が見て取れます。
しかもそれがフィリピンサイドに深く関わりがある人物ではなく音楽そのものに造詣の深いスタッフが関わって自国の音楽ファンのために招聘しているのも特徴、だからこそ韓国国内だけでなく海外の注目も集められるのでしょう。

LCC(格安航空会社)の台頭で国内旅行よりも気軽に行けるようになった韓国、世界のエンターテインメントを普段のノリで楽しむにも最適の地になりつつあるように思われます。