本日のお奨め 2015年4月29日

■フィリピンドリームを越え一気にアメリカンドリームをもつかんだナイスガイ!在籍のバンド

Zoo / Zoology
先日に続きフィリピンのローカルバンドがリリースしたアルバムをご紹介。
マニラの北西に位置するパンパンガ州の漁師町オロンガポのナイトクラブの専属バンドだったZoo bandが2007年に外資系レーベルMCA musicからリリースしたアルバムです。このアルバムはテレビドラマの主題歌を依頼されたZoo bandがそれまで書き溜めていた曲と共にレコーディングしたアルバム。パワフルで温かみのあるリードボーカルをフロントに据えた中々味のあるバンドです・・・とここで終わってしまうと少ないチャンスをつかんでラッキーだったフィリピンのクラブバンドのお話になってしまうのですが、このアルバムリリースの数ヵ月後、リードボーカルのArnelにとって天地をひっくり返すような大事件が起こります。
ボーカルがなかなか定まらず低迷していたアメリカンロックバンドの雄The Journeyのフロントマンとして数万人の観客を感動の渦に巻き込む張本人となっていようとは・・・。
バンド仲間がたまたまYoutubeにアップしていたZoo bandのいつものステージの模様がJourneyのメンバーの目に留まりオーディション~正式加入とあれよあれよという間に世界中の注目を集めるトップスターに。
今では音楽好き・アメリカンロック好きの間で知らぬものはいない存在となったArnel Pinedaが在籍していたZoo bandの貴重なスタジオレコーディングアルバムです。
Journeyと契約するや否や、契約金とコンサートフィーを母国の後輩や地域のために惜しげもなく使う彼の姿はJourneyのメンバーの心も動かしてマニラ凱旋コンサート・メンバー勢ぞろいでボランティア活動に従事するなど正に八面六臂の大活躍。
彼の原点とも言えるZoo bandのアルバムを是非!