「Slow Jam」 by Jinky Vidal (former vocalist of Freestyle)

LaFaceっぽいアレンジがカッコいいSlow Jamを収録したJinkyのソロアルバム

先日Erik SantosのSana Naman, Sana Na ngaを取り上げた記事でもBabyface繋がりでちょっと紹介しましたが、Jinky Vidalが2005年にリリースしたソロアルバムから、Babyfaceが1983年、ソウルバンドMidnight Starに提供したソウルバラードの名曲「Slow Jam」をピックアップ。

1990年代に入ってからボビーブラウン、ジョニーギルなどが立て続けに放ったビッグヒットでブラックコンテンポラリーシーンに欠かせないソングライターとなったBabyfaceが自身のバンド「The Deele」で活躍していた頃の曲で、オリジナルのMidnight Starバージョンはオーソドックスなチークタイム用のアレンジが美しかったですが、JinkyのバージョンはBabyfaceがThe DeeleのバンドメイトLA Reidと共にプロデューサーコンビ「LaFace」を組んだ絶頂期に編み出した、一聴してそれと判る独特のお洒落なアレンジをベースにしています。

デュエットパートナーとして参加している男性シンガーMike Lewisは後にFreestyleの正式メンバーとして加入しているセッションボーカリスト兼キーボードプレイヤー。
フィリピンポップスはデュエット曲でシンガーの魅力が最大限に発揮されていることが多いですが、このトラックもそのうちの一つ。ソウルフルなJinkyとスムーズでセンスのいいMikeの掛け合いがたまりません。

因みにJinkyはフィリピンの中でも秀でた才能を多く輩出しているビサヤ～ミンダナオ地方の中心都市ダバオ出身。ダバオはロドリゴ・ドゥテルテ現フィリピン大統領のお膝元でもあります。

この曲はYoutubeにはスタジオバージョン、ライブキャプチャー共にアップされていませんので是非アルバムで！